〈寒川神社・神奈川県〉春分・秋分の日に行く寒川神社

寒川神社は、八方除で全国でも有名な神社です。

相模國一之宮で約千六百年の歴史があります。

すべての悪事災難をとり除いて、福徳開運を招くといわれています。

 

※この記事は2022年9月23日(祝)秋分の日のものになります。

 

寒川神社

◆寒川神社 の基本情報

<場所>

神奈川県

寒川町

 

<最寄駅>

・JR相模線 宮山駅出口から徒歩約7分

・JR相模線 寒川駅出口2から徒歩約18分

宮山駅

 

寒川神社の御祭神

寒川比古命(さむかわひこのみこと)

寒川比女命(さむかわひめのみこと)

のニ柱の神を寒川大明神と奉称しています。

寒川神社の由緒

 

御祈祷

寒川神社では、全国でも珍しい八方除の御祈祷を行っています。

受付がとても丁寧で、ご神職の方がとりひとりの願い事を聞き、適切な御祈祷をアドバイスいただけます。

 

ご参考程度に、世界平和や国家安寧などの大きな夢は願いにくく、身近な個人の夢に置き換えてお祈りくださいとアドバイスいただきました。

御祈願・御祈祷の受付

八方除けとは

八方除・方位除の神様として信仰される寒川神社ですが、「厄除」と「八方除」の違いはどこにあるのでしょうか。

 

まず「厄除」とは、人の一生のうち、厄難が起るとして忌み慎まなければならない年齢にあたる厄年にお祓いをすることです。

数え年で男性25、42、61歳、女性19、33、37歳が本厄で、その年を挟む前後がそれぞれ前厄、後厄になります。

 

一方、「八方除」は、全ての「厄」を除けることです。

寒川神社の「八方除」はすべての災いを祓い清め除けるといわれています。

四方八方の方位・方角だけでなく、地相・家相・方位・方角・日柄等、すべての災いを含んでいます。

 

凶方位への引っ越しがある、八方塞・歳破・暗剣殺などの方位に関する問題のある年の方は特におすすめです。

 

寒川神社の位置

寒川神社は、江戸(東京)から見て南西(坤)にあり、江戸(現在の皇居)の裏鬼門に位置しています。

そのため、江戸の裏鬼門を護る神社として崇敬されてきたそうです。

通常、社殿は南向きか東向きに建てられますが、寒川神社は南西を向いているそうです。

 

寒川神社の境内

寒川神社は、相模川の河口から約七キロメートルほど遡った低い台地に鎮座しています。

古代には相模湾がこの辺りまで入り込んでいたともいわれています。

社の中はとても豊かな自然に囲まれています。

 

御社殿

御社殿

 

御社殿の左脇には二本の杉の御神木があります。

御祭神の寒川比古命と寒川比女命が宿ると伝えられているそうです。

御神木

 

渾天儀

御社殿の右側に置かれているのは、渾天儀のレプリカです。

渾天儀とは、天体の位置・星等を観測する器具のことです。

渾天儀のレプリカ

星の運行は方角を知るためだけでなく、昔から国家の命運もにぎるものと考えられてきました。

天体観測から暦が作られ、さらに暦によって日々の吉凶が占われていました。

龍は天空を支えるという故事から、寒川神社の渾天儀は四隅に龍が配置されているそうです。

裏面より撮影

 

さざれ石

寒川神社のさざれ石は、「神門」の手前の広場の端にあります。

寒川神社のさざれ石

さざれ石とは

小さな石が長い年月をかけて1つの大きな岩の塊に変化したもの。元々は小さな石を指す言葉だそうです。

 

国家のさざれ石は

「君が代は千代に八千代にさざれ石の巌(いわほ)となりて苔のむすまで」

さざれ石が岩石になり苔が生えるほどの長い歳月の間、千年もいく千年も永久に栄え続けることを祈る意味の歌だそうです。

 

鳥居

寒川神社には、一の鳥居から三の鳥居まであります。

神池橋と三の鳥居

 

寒川神社の参道は長く、一の鳥居は寒川駅の近くから始まります。

一の鳥居からゆっくりあるいて徒歩20分くらいかかりました。

 

御朱印

御朱印は、御祈願の受付のある客殿か社務所でいただけます。

通常の御朱印と限定の御朱印がありました。

限定御朱印

 

御札・御守の授与

御社殿を背にして左後方に授与所があります。

幸運を呼ぶおみくじ、恋文みくじなどのおみくじもあります。

神符守札授与所

おみくじを結ぶ場所は手水舎の近くにあります。

みんなでおみくじやってみました。

 

おふだ納め所

古いおふだやお守りは、納め所にお返しできます。手水舎の反対側の位置にあります。

八方除けはお返しするか迷う方が多いそうですが、お札のように一年でお返ししても良いですし、ずっと持っていても良いそうです。

おふだ納め所

 

神嶽山(かんたけやま)神苑

神嶽山神苑は、寒川神社御本殿の奥にあります。

神苑の中にある「難波の小池」は、寒川神社の起源に深く関わりがある神聖な泉と伝えられています。

四季折々の自然が美しい日本庭園は見ごたえがあり、心を豊かにしてくれます。

神苑のマップ

 

開苑期間:三月上旬~十二月十三日まで

休苑日:毎週月曜日(祝祭日は開苑)

開苑時間:午前九時~午後四時

入場方法:御祈祷を受けられた方のみ入場できます。

 

門をくぐって左手側にある受付で、御祈祷の申し込みをした際にいただく入苑券を渡して受付します。

入苑券

外門

神嶽山神苑に入場するための外門で、日本の伝統建築技術が集約された門なのだそうです。

厳かな作りで外界と神域を隔てるゲートという雰囲気を感じます。

山門

 

手水舎

門のそばに手水舎があります。

手水舎

 

手水舎全景

手水舎の隣でお水取りもさせていただけます。受付でお水取り用のボトルの販売もしていました。※時期により変動あり

お水取り

お水取りの反対側には清め土もあります。コロナ以降は土は置かれていないようでした。

清め土

 

難波の小池

こちらは神苑で唯一、写真撮影不可の場所です。

清らかな空間が広がり、ゆったりとした気持ちになり心が落ち着く場所です。

 

裏参拝所

寒川神社の大明神様を裏から拝する場所です。

寒川神社で最も重要な場所という方もいらっしゃる場所です。

こちらでご縁を感じたら感謝の念いをお伝えしてみてはいかがでしょうか。

裏参拝所

 

内門

この内門をくぐると池泉回遊式庭園に入れます。

異世界の入り口のようにも感じる門で、庭園はまさに外界と隔離された別世界です。

内門

八氣の泉

八角形の石があり、そこから湧水が湧いています。

陰陽の相関を現しているそうで、ここには八方除の精気が漂うそうです。

八氣の泉

 

石舞台

美しい自然に囲まれた舞台です。

四季折々の風景がそのまま舞台装置となる様は、自然を生かす日本らしい作りだなと感じます。

舞台の写真

舞台から見た景色

 

茶屋 和楽亭

和楽亭でお抹茶と季節のお菓子がいただけます。

窓から見える庭園が美しく、ゆったりとした時間を過ごせます。

和楽亭外観

和楽亭入り口

和楽亭からの眺め

いただけるお菓子は3種類あり、いずれもお抹茶とのセットです。

生チョコレート(抹茶・ほうじ茶)

生落雁

干菓子

先払いの注文時にいただける、引き換えチケットがどれになるかの楽しみもあります。メニューと色が対応しています。

一つ一つ写真とメッセージが異なる引き換えチケット

ご利用時間:午前九時三十分~午後三時三十分
拝服料:五〇〇円より

 

茶室 直心庵

神苑の中にある茶室です。毎月一日のみ利用することができます。

入り口

茶室

 

午前:十時三十分
午後:十三時三十分
一席:約三十分間
※各一席八名まで先着順

 

方徳資料館

「八方除」についての資料が展示された資料館です。渾天儀の解説や八方除けの資料、和時計などもあります。天文学や星座が好きな人には興味深い資料の多い資料館です。

方徳資料館

渾天儀

天井の星座版

二挺天符式和時計

 

ご利用時間:午前九時~午後四時

 

とっておきスポット

和楽亭を出てすぐの場所に泉を眺められるベンチがあります。

この場所が神苑中一番のエネルギースポットでした。

とても心地よくて癒される空間でした。

この下にベンチがあります。

この空間のエネルギーがとても高いです。

 

寒川神社の詳細

所在地

住所:〒253-0195 神奈川県高座郡寒川町宮山3916
TEL:0467-75-0004(代表 8:30〜17:00)

寒川神社HP:https://samukawajinjya.jp/

各種情報

参拝時間:6時から日没まで
※それ以外の時間帯は神門前の賽銭箱でお参りできます。

御祈祷受付時間:8時~17時まで(年中無休)
※正月時期は変動あり

授与所:8時から17時まで

御朱印を授かる場所:社務所もしくは御祈祷受付

お札を納める場所:社務所右手の納札殿

 

寒川神社と春分の日・秋分の日

寒川神社では、春分の日、秋分の日の限定で御来光守(ごらいこうまもり)をいただけます。

特設授与所は毎回異なるようです。今回は、御社殿を背にして右後方にありました。

特設授与所

初穂料500円(数量限定)
※授与所は午前8時から
※郵送申込不可

 

春分の日と秋分の日でいただける御守の色が異なります。

(左)春分の日 (右)秋分の日

寒川神社とレイライン

春分の日、秋分の日の「日の出」と「日の入り」の方角を直線で結ぶとその線上に富士山があります。

これを御来光道といい、レイラインと呼びます。

房総沖から寒川神社を通り、富士山の山頂から、元伊勢、出雲大社へとつながっています。

 

また、夏至の日には「日の出」と「日の入り」の直線状には大山があります。

これらの位置関係から寒川神社が特別な位置に鎮座していることが分かります。

 

寒川神社で夕陽を拝む

寒川町は、ダイヤモンド富士が拝めるスポットでもあるそうなので、レイライン上にある寒川神社からダイヤモンド富士を拝むことにチャレンジしました。

結果からいいますと、地形の関係から寒川神社からでは富士山に沈む夕陽は見れないとのことでした。

しかし、寒川町にはダイヤモンド富士を拝むスポットがあるそうで、佳き日に合えば拝める時もあるそうです。

 

寒川観光協会にお伺いして、スポットに行ってみましたが、ダイヤモンド富士には出逢えませんでした。

いつか再チャレンジしてみたいです。

  • この記事を書いた人
エレーナ

Elena

17世紀のイギリスで魔女をやっていました。その時の名前がエレーナです。 神域、聖地巡りが好きでツアーの企画をしています。

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