◆魔法のワンドとは?
魔女や魔法使いが魔法陣を描いたり、祈りや精霊を呼び出したりするために使われてきたもの。それが魔法の杖(ワンド)です。
タロットカードで火のエレメントにあたるワンドは、情熱、行動、権力、そして意図的に変化させるカを象徴しています。
魔法のワンドは、エネルギーを集め、それを向ける方向性を与えるための道具です。魔女がワンドを持つ時、意志を持って変化を起こす存在となります。
魔法のワンドは、人差し指や腕の延長線のような役割をし、魔力を増大させて、魔法を実現するためのアイテムです。
◆作り方
まず、素材集めからスタートします。魔女の住処、森に入るのがおすすめです。
森に入ったら、ワンドの素材となる枝を選んでみてください。あなたが枝を選んでいるようでも、実際は枝の方があなたを選んでいるなんてことを感じる瞬間があるかもしれません。
魔法のワンドは、自分自身で作るのがおすすめです。なぜなら、強力な魔法の道具を作るもっともシンプルな方法は、自分の手で作ることだからです。
魔法のワンドの作り方は自由です。枝を削ったり、クリスタルを付けたり、グリップ用の布を巻いたり、インスピレーションに従って好きなように作って大丈夫です。
その他には、パワーストーンや羽根、金属などさまざまなアイテムで装飾できます。また魔女の名前や魔法の記号や文字などを書き込むこともできます。
魔法のワンド作りのコツは楽しむことです!!思考や常識、見栄などは捨てて、童心に返って楽しみながら作ってみてください。
魔法のワンドの正解は枝が教えてくれるかもしれません。
◆聖別
魔法のワンドと神秘的なつながりをつくる儀式を「聖別」といいます。
これにはまず、不要なエネルギーを洗い落とし、浄化することからはじめます。
あらゆるアイテムは、手元にくるまでに(自然界や他の人間を含む)様々な少量のエネルギーが溜まっているので、意図しないエネルギーによって磁気化されていることもあります。
聖別をすることで、過去の波動からアイテムを自由にし、アイテムを自分自身のエネルギーの波動に合わせます。
聖別には以下のような方法があるので、お好きな方法で聖別してみてください。
- セージやフランキンセンスなどの浄化用の香にくゆらせる
- 満月の光で満たす
- 清らかな流水にしばらくさらす
- ビーザム(魔法の)を使って悪い波動を払う
部屋で聖別を行うときは、シャワーを浴びて、掃除や換気を行い、神望な気持ちで行ってください。
ワンドが聖なる光で輝く様を強くイメージしながらやってみてください。
聖別はいろんな魔法のアイテムにもできるので、パワーストーンやタロットカード、しばらく使ってないアイテムなどにもおすすめです。
西洋魔術の聖別
西洋魔術で祭壇を使って行う聖別方法もあります。
準備として、お香と塩、ロウソク、水を用意し、ワンドを祭壇の上に置きます。
「私〇〇は、この魔法のワンドを使って聖なる仕事をおこないます。火と水と風と地によってこのワンドは聖別され、私の意志を反映させる魔法の道具となります。YHVH(ヨッドヘー
ヴァウヘー)の名においてアーメン」
と唱えます。
※YHVHはテトラグラマトン(聖なる四文字)と呼ばれ、世界の創造主であり、四大元素の神にもあたります。
唱え終わったらワンドをお香の煙にくゆらし、塩をふり、火に触れ、最後に水を掛け、新品の白い布に包みます。
聖別はどのような方法でもできます。大切なことは聖別をしたら、その時から聖なるものとして扱うことです。儀式よりも扱い方を大事にしてみてください。
◆チャージ
魔法のワンドにエネルギーをチャージしましょう。ポジティブなエネルギーを込めたり、利用目的に合わせたパワーを込めたりすることができます。
チャージには様々な方法がありますが、満月の光を利用するのがおすすめです。魔法の力の源泉は、私たちの無意識にありますが、アストラルライトと呼ばれる無意識領域を通じて、神や精霊とつながります。月は私たちの無意識の象徴で、満月はその力が最大化される特別な時間にあたります。
チャージには以下のような方法があるので、お好きな方法でチャージしてみてください。
・満月もしくは上弦の月の光に一晩浴びせる。
・太陽の光に浴びせることで太陽のパワーを与える。
・1日~数日、良質な結晶の上に置いて、結晶のパワーを吸収させる。
チャージのタイミングは、はじめて魔法のワンドを使う時に行ってください。それ以降は、必要だと思った時に行ってください。
5つの魔法
魔法のワンドを使って行う5つの魔法を紹介します。
これらの方法に慣れてきたら魔法のワンドは様々な用途にも応用ができます。ぜひあなたにとってのベストな使い方を見つけてみてください。
①魔法円を作る
右手でワンドを握り、青い光が手からワンドを通って地面に向かって照射されるのを強くイメージしてください。
そして、円を描くように「魔法円」を描いていきます。望むサイズの円になるまで光を大きくしたら、その空間の中心に足を踏み入れてください。
「魔法円」は聖なる空間です。
邪悪な力から守る結界になるので、嫌な気配を感じた時はいつでも「魔法円」を作ることができます。
また、「魔法円」は望む魔法を行う神殿にもなります。
魔法を閉じる時は、雪が溶けるかのように、光がゆっくりと消えることをイメージしてください。
②自分自身の浄化とチャージ
魔法のワンドを使って自分自身に浄化とチャージの魔法をかけます。
魔法を始める前にまず目的を決めます。
たとえば、ネガティブなエネルギーを浄化するや、愛情のエネルギーで自分を満たすや。自信を取り戻すや、自分をプロテクトするなどです。
目的が決まったら、ワンドを使って身体を覆うオーラに沿って(身体から 10cm程離れた空間)空中に小さな円を描いて行きます。
たくさんの魔法円をオーラの上に描いていくような感覚です。足元から始めて、身体全体を一周するまで行います。
この動きをする時に、ワンドから体に浸透する色付きの光を視覚化します。目的に合う色を選び、自身のオーラ全体がその色に変化していくことを感じてみてください。
色は以下を参考にしてみてください。
・赤・・・肉体的な活力や情熱、プロテクト
・オレンジ・・・自信
・緑・・・愛情
・青・・・・創造力
・黄色・・・明るい気持ちになりたい時
・紫・・・総合的な願い
③神聖幾何学の活性化
まず、クリスタルを使って好きな形の神聖幾何学(フラワーオブライフや生命の樹など)を用意してください。
祭壇に(目的を持った)神聖幾何学が置いてあれば、その効果を増幅することができます。
右手にワンドを持ち、中心から最も遠いクリスタルに先端を向けます。神聖幾何学の目的(願望)について瞑想します。外側から始めて中央に向かって「点をつなぐ」ように、ワンドの先をゆっくりとクリスタルの上に動かします。
神聖幾何学の目的(願望)に心を集中してください。ワンドの先端が神聖幾何学の中心にきたら、目的(願望)を大声で述べ、空に向かってワンドの先端を持ち上げます。
ワンドでその動きを行う時、宇宙に目的(願望)を送信しています。
④魔法のオブジェクトの強化
魔法のワンドで祭壇に置かれている品物(オブジェクト)のパワーを強化することができます。(キャンドル、碑文、像、パワーストーン、タロットカード、聖杯その他何でも)
魔法のワンドの先端から、そのエネルギーを魔法のオブジェクトに向けて「集中」させてください。
自分自身の光(アストラルライト)が手を通り、ワンドの先端から対象物に照射され、その光でオブジェクトが満ちていくことを強くイメージします。
⑤魔法のペン
魔法のワンドを使って、空中に手紙のように目的(願望)を書きます。
まるで魔法のペンのようにして、一字一字丁寧に気持ちを込めて書いていってください。
文字の軌跡が空中に残るくらい強く視覚化します。ワンドを振り上げると同時に、願望(の文字)を宇宙に送信してください。